2014年8月24日日曜日

POCKET TORCH & TOKAI CR-ML17 ライター

フリント(発火石)式ライターを電子式ターボライターに変身させるアタッチメントです。もちろん中を取り外して通常のライターとしても利用できます。はじめからターボライターを買えば良いじゃーん、と思うかもしれませんがこれには訳があります。



アウトドア、特に 2,000m を超える登山用のライターは低酸素、低気圧、低温、強風、水濡れなどを考慮して選ばなければいけません。今時のコンビニで売っているのはほとんどが電子式ライター、カチッカチッってやつですね。風に強いジェットライターも電子式です。安価に製造できて手軽な反面、圧電方式や使われているガス(ブタン)が低温に弱くて高地や秋以降の屋外ではすぐに着火しづらくなってしまいます。個体差もありますが 3,000m より上や 5 度を下回る環境では絶望的なものもあるので、火が起こせないと困る状況にはお勧めできません。

フリント式ライターは発火石を使用していますので圧電式のような低温下での発火困難はありません。中でも TOKAI のライター (TOKAIはヤスリライターと呼んでる) はブタン・プロパン混合ガスを使用していて氷点下前後の低温下でも発火しやすくなっています。登山用品店で売っている多くはこの TOKAI のフリント式ライターですね。

さてこの POCKET TORCH ですが中に TOKAI の CR ML17 <PSC> を入れることでターボライターに変身させるものです。つまり、通常は風に強くて手軽な電子式のターボライターとして、また高地や冬季には取り出してフリント式ライターとしてそれぞれのいいとこ取りで使うことができます。そして完全防水ではないにせよハードケースですので裸で持ち歩くより壊れにくく浸水しにくい利点があります。

しかし、着火しないと本当に困るような場合は予備の手段として防水マッチやファイアスターターを持参してくださいね。